服装史というものに非常に影響を受けながら、服を作っております。
中世ヨーロッパにおいて白の位置づけは清潔さを表す色として非常に大事なものですが、洗剤の効果や洗濯技術が低かったこと、そもそも洗濯の回数が少なかった為、白を保つということは非常に難しかったと考えられ、綺麗な白を着ることは身分の高さの象徴ともなりました。
1910年代に入っても汚れやすい襟やカフスが取り外し可能なシャツが一般的で、合成洗剤や洗濯機の普及で現在のシャツ様式にシフトしていきます。
これらの歴史を踏まえて、現代の『白』を白いまま着れるという、当たり前の中にある"白を着る贅沢さ"というものを白いシャツなどを通じて感じて頂ければと密かに考えております。
2017-08-04 12:03:22
ファッション
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